「弁膜症 手術の方法」って色々あるの?
弁膜症は程度が進むと 外科手術でしか治せない病気です。
手術が成功して再び普段の生活に戻る事がゴールだとしたら?
手術と言うのは スタートとゴールが決まってる一本道では無く
ゴールは同じだけどルートは人によって全く違う山登りの様なものだと思います。
同じ弁膜症と言っても 年齢 性別は様々 基本構造は一緒ですが 心臓の形も多種多様です。心臓の手術なんて全部一緒だろ!なんて自分も思ってましたが そーでは無いんですよ。 大きくわけると 2つの方法があります。
開胸手術
ザックリいうと 「胸骨を真ん中から開いて心臓を治す手術」です。
手術方法の歴史も長く オーソドックスな手術です。 弁膜症手術の 本道、王道って事かと思います。
弁膜症の本道とは言え、、 この手術方法を聞いた時 フラッシュバックするのは 胸を突き破る映画のシーンや、、
チェンソーで色々と切るシーン、、
もっと手荒くない 優しい 手術は無いのかとインターネットで調べてた所、、
小切開手術(MICS)手術
コンパクトにいうと「肋骨と肋骨の間を切開して心臓を治す手術」です。
手術方法としては 切開部分が開胸手術よりも短く (開胸手術の1/2~1/3の長さ) 退院日時も早い。女の人が気になる傷口も開胸手術より目立たない。
しかし 技術的には開胸手術よりも難しく 開胸手術が体力的に難しい人が受ける手術と言ったトコでしょうか。
退院短く 傷口も小さい しかし手術としてのルートも道具 腕前が揃ってないと難しい、、、
※2018年 ロボットを使ったダヴィンチ手術も進み段々と手術のハードルも低くなっているかと思います。
自分も小切開で手術して貰おうとしましたが先生の 開胸手術にルートを決めました。
そこから又 手術方法が枝分かれしていきます。道は一筋縄ではいかないんです。
弁形成術
「自分の弁を使って 弁を修復する方法」
人工弁輪 (弁の周りにつける人工のわっか)を針と糸で縫って修復。
※僧帽弁だと再手術のケースは殆どなし。大動脈弁の弁形成は発展途上 なので弁置換になるケースも多い。
自分の場合は僧帽弁閉鎖不全症だったので弁形成術で進む事になりました。
弁置換術
「弁を人工弁に置き換えて 弁の動きを正常にする方法」
人口弁(人工のわっかでは無く弁そのもの)に置き換える。
弁形成では無理な場合 こちらの方法になります。
弁形成術の話もなく「弁置換でいきましょう!」と言われ別の医者に行ったら「弁形成術でいけますよ」なんて 話を聞いた事が、、
手術の道筋は 弁形成が駄目だったら→弁置換というルートになってます。
図に置き換えると、、、
弁置換術の後 人工弁が2種類。 機械弁? 生体弁? 2つの弁の話は 次回の漫画にて説明したいと思います。
手術はゴールでは無く 頂上、、、退院 普段の生活に戻る。下山するまでが 弁膜症ですよ!!