番外編 アキノさんの事。3

 

 

牧野さんへ。

牧野さんが亡くなってから 4年が経ちました。
奥さんとは一周忌の時に連絡をとりましたよ。
一年経過したが お骨の方は手元に。
お墓に納める決心が着かないとの事でした。
奥さんとはその連絡以来 疎遠になってしまいましたよ。

どこかでハツ手術を読んで 悲しい事ではなく 懐かしさを
想い出してくれればと思ってます。

牧野さんに「かっこ良く描いてよ!」と言う願いはかないませんでしたが
(自分の画力にその願望は無理ってもんでしたよ!!)
牧野さん「らしさ」はちゃんと写し取っていると自負してます。

自分の方は40歳を過ぎ(入院中は34歳でしたよ!)
友人の子供達の成長を見る傍ら
知人が亡くなる事を目の当たりにする事も多くなってきました。
亡くなった 知人の事をふと思い出し

二度とその人と出会えない 事
二度とその人には明日が来ない事
その二つの事を反芻しては
当たり前に来る 明日の不思議さを若い頃よりかは感じる様になりましたよ。

成熟した大人になったかと言われれば
牧野さんと会ってた頃から変わらずで
変わったと言えば 物忘れがひどくなった事くらいですよ・・

でも 牧野さんの事や亡くなった知人達の思い出が鮮明なので
まだまだポンコツ具合も大丈夫なはず!

空を見て面影を辿れてると言う事は

 

まだまだ縁が続いてる事ですよね?牧野さん。

姫野拝